2021.02.15
植物の空気浄化効果や加湿効果を最大限に高めるためには?
メンテナンス
植物の健康効果
植物の蒸散という働き
植物には、自身に必要な水分以外にも、運搬という目的で利用している水分があります。これらの水分は根から吸収され運ばれますが、役割を終えた水分は根に戻らず、葉の裏側にある気孔という組織から放出され、二酸化炭素や化学物質などが含まれた外気を取り込みます。これを蒸散と言います。蒸散で放出される水分は蒸留水と同じで清潔な水分であるため、空気をきれいにし、時に植物は自然の加湿器とも呼ばれます。
また植物は、空気が乾燥してくると、蒸散をすることで周囲の空気の湿度を上げて体内との湿潤さを小さくし、葉の水分を保とうとします。この時に、根から水分を吸い上げて葉に送るのですが、葉からの給水要求に応じた十分な水を根から得られないと、体内の水分が減ってしまいます。そうすると、自分の身を守るために気孔を閉じてしまい、蒸散しなくなってしまいます。
厚生労働省は、室内空気の指針を以下の通りに定めています。
(1)二酸化炭素1000ppm以下
(2)ホルムアルデヒド0.08ppm以下
(3)浮遊粉塵の量(PM2.5等)0.15mg/平方メートル以下
(4)湿度30%以上、70%以下
観葉植物には、環境改善効果が認められますが、ただ飾るだけでは効果をほとんど期待できません。その能力を最大限に引き出すためには植物の働きを理解した上でのしくみが必要なのです。
植物の蒸散を促進させる環境づくり
植物の根が旺盛にあり、必要に応じた水を切らさないようにすれば、乾燥した状況でも(むしろ乾燥した状況のほうが)植物は蒸散をしてくれます。
例えば、土植えの植物の場合、底面に水を溜めてしまうと、根腐れを起こして元気な根を失ってしまいます。
ハイドロカルチャーで栽培された植物では、より元気な根が育ちますが、底面に溜められる水量は限られるため、給水量が多くなると水が無くなりやすくなります。
どちらの場合も、植物の気孔は閉じられてしまいます。
蒸散を維持するナノバブル水
植物の給水に利用するナノバブル水とは、酸素をナノレベルの目には見えない気泡が溶け込んだ水です。
物の根は、単に水を給水するだけでなくそれ自体が呼吸をしていて酸素が必要です。しかし、水分中の酸素が欠乏すると、根は窒息し、いわゆる根腐れという症状がおきます。
一般的な酸素は、温度変化等により、水分中の酸素が減りやすいですが、ナノバブルの酸素は水中で長く安定します。
その為、ナノバブル水を利用することで、多くの水を一度に給水でき、植物の豊かな蒸散作用を支えることができます。